Lincoln (リンカーン)

http://www.imdb.com/title/tt0443272/

この監督で、120分以上の映画とくれば、だいたーいのテイストは予想できる。

映画館に見に行かなくても良かったのだが、そこはダニエルファンであるのと、それから素材が、戦争よりは「政治根回し」だというのとで、見に行ってみました。

ダニエルは確かにすごいが、往年のダニエルを見ているので、そんなにいうほど圧巻、というよりも、ダニエル・デイ・ルイスらしい演技だなあ、と思いました。そう、たしかに、少し若い同僚は彼が隠居していたから、知らないんだよねえ、最近気づかされた。そんなに特別視するまでもなく、これが彼のいつもの演技ってもんじゃないのかしら。最近のマーケティングは本当に見方が面白くない。アカデミー賞がこのクラスの俳優にとってなんぼのもんだっていうのよ。ヘンリー・フォンダの時代じゃあるまいし、もう、アカデミー賞を上回る実績っていうのも多々存在するのよ。そういうところじゃない評価で観客も見てほしいなあ。とかつぶやく。

予想していたので、がっかりするということはなかったが、予想を上回って、ということもなかった。という感じでしょうか。これ系の映画は今もっと工夫がないと、観客には奥行きを提供できません。とにかく、この尺の長さがもう相当問題。これゆえに、要らないシーンを多く許容していて、にもかかわらず説明は不足で、関係各位の対立に焦点が合いきらず、ゆえにクライマックスの高揚感が不十分。みんな役者がうまいので、みとれている、それだけになっちゃう。(スペイダー出ててびっくり。しらなんだ。)

リンカーン暗殺犯のほうに焦点を合わせたロバート・レッドフォードのThe Conspirator(邦題、なぜか「声をかくす人」)を先々月に見たばかりの私としては、思わずずっと比べてしまった。テーマのユニークさ、観客に与え続ける議題、起伏、心理戦、カメラの切り口、台詞のインパクト、若い役者の挑戦と老練な役者の下支え、いろんな点で、レッドフォードの映画のほうが「お金を払って見てよかった」と思わせる、と、比べてしまった。
http://www.imdb.com/title/tt0968264/?ref_=sr_1

冒頭の、監督から日本だけへのメッセージってやつ、あれ、要るか?あれ、義務教育でおもいっきり習うから大丈夫よ。そうでなくとも、気分台無しよ。ほんとに最近の配給会社かなんかのこういうマーケティング、ほんとうにセンスのかけらもありゃしないと思うよな。映画を作品として映画館で見るって、そういう情報提供ってことじゃないでしょ。映画館でその映画の世界に浸るって経験、したことあるかしら?わたしらNHK特集を見に来てんじゃないんだぜ。




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