クローザー ファースト/セカンド・シーズン The Closer 

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傑作!

海外ドラマも、ずいぶん見てきたけど、この日記には書いていない。
それは、ほとんどの作品が 初回2回くらいが強烈におもしろいだけか、あるいは、ただおもしろかったな、という次元にとどまっていたからですな。
わたくしの中で、海外ドラマの中で、心からの愛情をもって人生を一緒にすごしているような、大切な大切なドラマは、これまで ①グラナダTVの、ジェレミー・ブレッドの「シャーロック・ホームズの冒険」全シリーズ・・・もう中学生のころから繰り返し繰り返し、一体何度見ていることか ②「ER」の、第4シーズンくらいまで・・・こういう現場の仕事がしたくて、今の仕事をしている
この二つである。そして、三つめとまではいかないが、これはなかなかイイ!

このThe Closer。このドラマを知ったのは、美容院で読んでた雑誌の紹介文。ケーブルテレビ史上最高視聴率、とかなんとか。で、借りてみましたわけです。

これは、シャーロック・ホームズなのである、基本的に!
よそ者で変わり者の「チーフ」は、周りの捜査官より先に事件の真相に行き着く、それも、彼女の頭の中で。ここのテンポが他の刑事物と違うのだ!周りの人が驚くような真実を、最後、最高の尋問手腕によって自白を引き出すという型で、我々の前に示す。
最後は必ずcase closed, 自白を引き出すcloser、なのである。やっぱ刑事ものは時代劇だから事件は解決してくれないと。

この、彼女の絶対やってくれる感、ホームズ。社会から浮いているけど社会の誰よりもあるべき姿で生きようとしている、ホームズ。そしてそれ故にあまりにコミカルでもある。ホームズ。犯人も同じ人間であり、怪物ではない、犯行にいたるには理由が必ずある。ホームズ。うーんホームズの素晴らしい点がすべて網羅されている。

そして、主人公が40歳の小柄な女性で、そのまわりを取り囲む大男たち、これがまた上手い設定。よくあるバリキャリの肩肘はったキャラクターでなく、もっとリアルに、キャリアを積み重ねてきた本物のプロだけに作り込んでおらず実に多面的なところが良く出ている。この人間味を見事に出したキーラ・セジウィックが上手い!!もう彼女でなければこの役は出来ないという、その次元まで、奇跡的に調和している。素晴らしい。
んで、そんなかわいい「チーフ」を取り囲む部下の面々。これがまたみんな、くせのあるイイ奴で、しかも個性が全員違って、強みも全員ちがうから、まるでゴレンジャーである。チーフに振り回されたり、振り回したり。ファーストシーズンでは、部下はまだチーフを上司と認めておらず、むしろひとつのチームになるまでのプロセスの物語であるから、この調和は楽しめないんだけど、セカンドシーズンでは、皆の絶妙なハーモニーも楽しめる。がんがん先走るチーフを、フォローして走る仲間たち。
で、チーフの上司ポープはチーフの青春時代の恋人だったり、そこに、昔の同僚が恋人になったり、で、彼ら登場人物それぞれの人生キャリアを感じさせる奥行きが生まれている。刑事もののロマンス部はつまらないことも多いけど、この恋人フリッツがまたチーフの真逆の個性でイイ奴だし、お互い大人なので、見ててイライラすることなくコメディになっていて大変よい。

事件だけでなく、刑事それぞれの、リアルな人生が感じられる所、この脚本のすばらしさ、俳優のすばらしさ。脚本といえば、この脚本はほんとに味があっていい。英語のなまりがつよくてわからんところが多く、日本語吹き替えに英語字幕、でみてみたけど、お勧め。この日本語字幕は情報量が少な過ぎ。チーフのアリゾナなまりは、吹き替えだとわかんなくなっちゃうけど。本作は吹き替え担当の声優さん達も、見事な適役で、ナイスはまり具合!きっと声優さんたちもこの仕事楽しいんじゃないかな~?

毎回余韻を残すラストシーンが、素晴らしい。ホームズもそうだったけど、「あー人の世はなぜにこう・・・」と虚脱感もありつつ、ほっこり一段落で、コミカルな一幕。

ファーストシーズンのほうが出来は良い。セカンドシーズンは、1、2、3話は素晴らしいが、ちょっと登場人物たちをオーバーに描きすぎてしまった。作り手の力みが入っちゃった感がある。中ダルミもみられる。最終話の緊張感あふれる仕上がりで面目躍如になってるが。ファーストシーズンは、よそ者がやってきて世界を変える、という、物語の神話的ペーソスを持っているのと、ここまでヒットするとは考えていなかった力みのなさがあって、大傑作に仕上がっていると思う。サードシーズンを見られる日が楽しみだ。


(以下まだ見始めたころの感想)
この主演のキーラって、おいらの大好きな「愛に迷った時」でジュリア・ロバーツのお姉さんだった人だよね!あのとき演技いまいちに感じたけど、こっちはいいぞー!
女性刑事物だから、ソフトさとハードさの2面性がある。しかも最後は必ずcase closedだから、時代劇的安心感もあり。ヘレン・ミレンの第一容疑者は、事件自体ヘビー過ぎ、残るものは徹頭徹尾 虚無感 それがテーマ的で全て、だったけど、このドラマは連続ドラマだしもっと「時代劇」。しかもどの登場人物にも愛着が持てる。テンポが良い、って、ヒットするドラマはどれもテンポは一級品だよな。
まだファーストシーズンのまんなかくらいまでしか見てないけど。
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